自ら慰めて☆ 公演情報 ウンゲツィーファ「自ら慰めて☆」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    遊べる(下ネタも出てはくるよ。でも本質はまじめ)
    初めて聞く意味や単語が続出。例を挙げると、未来人、夜明け、エコメン、オナホール等々。

    ネタバレBOX

     読者諸氏は直ぐ理解できるだろうか? まあ、舞台を観ると大体察しはつくのだが。今作を書いた作家が余り本を読んで来なかったタイプなので、イマジネーションの飛び方が、面白いのだ。例えば今作では、性の在り様の変化は女性より男性・♂に顕著に現れているという形で描かれているのだが、未来人レベルになると単性生殖迄可能になるらしいのである。然し、通常、生物学のパターンでは、単性生殖では女性・♀のパターンが多いだろう。生物のプロトタイプは♀だから当然の結果なのであるが、普段読書を余りしない今作の作者は、そういうバイアスがないからある意味自由な発想をする。知識をひとまず得たうえで、その知を捨てるなり越えるなりして次元の異なる自由を獲得することは並大抵のことではないのだから。
     だが、知識不足故の問題がたくさんあるのも事実である。現実認識が正鵠を得ていない。そして、このまま、ふらふら漂い続けることのできる時間は、限られている。殊に、安倍が利用されている間に急速に進んだこの「国」の反動化は、相当の政治手腕と有能で見識のあるブレーンを抱えた人物とそのサポーターたちが本気になって、下司共を駆逐し、宗主国アメリカを一旦は追い払うのでなければ、また、今迄、アメリカにコネをつけ、甘い汁を吸って来た、裏切り者・下司官僚共を矢張り駆逐しなければどうにもならない。既に、そういう時点に来ているのだ。その間には合わない。だが、間に合うにせよ、間に合わないにせよ、生きて行くなら何とかしなければなるまい。老婆心ながら、そのレベルに立って個別の自分は、どういう選択肢を選び取るのか、その選択肢を選んだ理由は何か、未来はあるのかという程度のことは、作品の中に織り込みつつアピールしていって欲しい。
     作品自体は楽しめるし、荒削りではあるものの、オリジナリティーの片鱗は感じる。今後、何処まで回りを取捨選択しながら、結果として間違わずに舵をとって行けるか期待している。

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    2015/02/15 03:44

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