蛍の頃 公演情報 ペテカン「蛍の頃」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    今年初芝居でした
    生まれてこの方、1か月、芝居を一度も観ないことはなかったのですが、何故か今年は、2月になるまで、劇場に行っていませんでした。

    だからか、ずっと、体調が悪かったのですが、久しぶりの、私の特効薬の効き目があって、観劇後の足取りが軽くなりました。

    ぺテカンのお芝居はいつも安定していて、観ていて、心地よい思いになります。

    今回の作品も、愛情に溢れた素敵な舞台でした。

    ただ、少し、残念なのは、現在の絹子と、若かりし絹子が、あまりにも、容姿や体型がかけ離れていたこと。
    元々は、他の劇団への書下ろし作品とのことで、無理からぬという気もしますが、お二人が、あまりにも似ていないせいで、どうしても、これは芝居なんだという感覚が抜けず、今一つ、劇世界にのめり込めないところがありました。

    客演の宮原さん、いつ拝見しても、とても小劇場の俳優さんとは思えないイケメンぶりに、ビックリさせられます。

    ネガティブステッカーが、たった2枚で、2000円以上もして高すぎると一瞬思いましたが、おまけが、ある公演のDVDだったからなんですね。「そうか、あれがあるから大人の事情でね」とすぐに納得しましたが、でも事情を知らない人は、単にステッカーにあの金額は出しません。せっかくの苦肉の策でしたが、たぶん売れ残ったのではと、ちょっとお気の毒に思ったりもしました。

    ネタバレBOX

    やはり、会場が、ぺテカンの芝居には馴染まない印象は否めませんでした。

    会場に入った途端、私が人生で最初に好きになった流行歌「おーい、中村君」が流れていて、嬉しかったのですが…。

    戦後、間もなくの、宮崎延岡の実在のキャバレーが舞台。本田さんのお父上とお祖母様が、モデルだそうで、チラシには、そのお祖母様がママをしていたキャバレーの集合写真が写っていました。芝居を観た後、その写真を見たら、泣けて来ました。女給さん達と、本田さんのお祖父様、お祖母様、そして少年時代の本田さんのお父様が、和やかな表情で写っています。経営者も、従業員も一体となって、素敵な職場としてのキャバレーの実態がそこにありました。
    そのキャバレーシスターの温かさが、伝わる、素敵な舞台でした。

    父役の俳優さんに、もう少し、人間の機微を表出できるだけの表現力があれば、尚素敵だったのにと思います。

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    2015/02/10 23:09

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