6人の法則 公演情報 劇団平成商品「6人の法則」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    もう少し整理しては
    北海道から東京へ公演拠点を移して4~5年になるという。多くの観客に観てもらいたいとの心意気のある若者6名による芝居…いろいろな想いを詰め込んでいた。ストーリーはいくつかの回想シーンも交え、サイドストーリーも組み合わせているが、わかりやすい。演出は観せる工夫をしており好感を持った。演技に関しても、それぞれのキャラクター、役割をしっかり捉えていた。
    芝居における脚本・演出・演技という要素はそれぞれ良いと思うが…

    ネタバレBOX

    公演全体のバランスが今一つと思われる。特に次の点が気になった。

    1.主筋から派生する脇筋への話が多く、それを丁寧に描こうとするから、何の話であったか反芻しながら観なければならない。もう少し祖父との関わり (例えば子供の頃の回想シーンを厚くするなど)を濃密に描くことで、現在の 祖父への愛情に繋がりを持たせるとか。

    2.演出は、舞台を上手・下手に二分割しているが、どちらかと言えば上手はサイドストーリーのようだ。それにも関わらず同じスペースを使用しているから2話が同時進行しているかのようだ。上手は、浮気疑惑にドタバタしている夫婦の話。実は奥さんが下手の主筋(死期が近い祖父とその家族。孫娘が主役)にいる主役女性の不倫・浮気コラム(インターネットで配信)の読者という繋がり。

    3.プロローグとエピローグが関連しているようには思えないので、冒頭のパフォーマンスを省略しても…。枝葉末節と思われる場面を整理し、訴えたい (大切にしたい)場面を濃密に描き込むことで、話が鮮明になりもっと観応えが出ると思う。

    今後の公演にも期待しております。

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    2015/02/03 18:20

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