満足度★★★★
救済人は誰でも鬼になる時がある。何かひとつ自分のことにとらわれて、他者を顧みなくなる時である。父と子と、そのまた子へとつながる命の連鎖の中で、鬼のぬけがらもまた受け継がれていく。世代の移り変わりと、父が語る「昔ばなし」の重なりが最初わかりづらいがテーマは骨太、語り口は繊細である。おぼんろの主催、末原拓馬さんとのコラボレーションが成功している。この人のファンタジーを地上に降ろして語るセンスが、上手く生かされて奥行きが出た。
ネタバレBOX
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2015/01/25 14:21
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