満足度★★★★
だいなし
事前にタイプ・評価の異なる感想を目にしていて正解、その理由が手に取るようにワカって納得。
序盤では「このパターンで来たか」とニヤニヤ、中盤以降、涙を拭うお客さんが見えたり洟をすする音が聞こえるに至っては頬が緩みっ放し。
ここ半年ほど「内容に入り込む人・客観的な見方をする人」について考えていたが、本作はその判定基準になるのではなかろうか?
後者である身としては多かれ少なかれああいうことはあったろうが、全て事実ではなかろうから、どうしてそこまでアツくなるかな?な感覚。
もちろんフィクションだと割り切り冷静な目で観ていても泣ける作品はある。
がしかし、少なくとも本作はそれを目的としてはいないと思う。
また、涙とは逆の批判も目にしたが、海田主宰、してやったりなのでは?
あるいは真に受けられ過ぎて当惑?
個人的には前述のように「あ、これね」と観ていたが、終盤で一人になった場面での役者・海田眞佑と、サプライズ(←これも真偽不明ではあるが)を経た落とし方の巧みさを買う。
加えて、キ上の空論の「空想、甚だ濃いめのブルー」と同様、生成過程に関して疑問が残るのも上手いし好み。
フェイクドキュメントってのはこういうモンさ、みたいな…。