タコの娘 公演情報 ハイブリッド渾沌「タコの娘」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    物語の底流は…
    「愛情表現」ということか。
    さて、演劇ユニットのモットーは、“なるべくわざとらしくない極端な感情表現と不可思議な踊りっぽいもので、奇妙な世界の創造を目指す“…はよく現れていた。自分の父親がタコという無茶な設定で、オーソドックスな芝居を好む人には受け入れられないかも知れない。
    もっとも最後のオチは…。

    ネタバレBOX

    自分の娘に父親がタコだった、と告白するところから物語が始まる。
    擬態する方法を身に付け、家族のために身を粉にしてどころか、本当に身を削り(切り)守る…この件、「幸福な王子」(オスカー・ワイルド)を想起した。タコということで、8回の大きな支出(娘の学費等)を身を切って工面した。最後は…まさに家族のために犠牲になったかのようだ。
    しかし、演出は暗くならず、不思議感を持ったまま公演は貫かれる。
    さて、父親や娘を抱えた女が就いた仕事は、ストリップ嬢。生きる逞しさが救いだが…、最後に本当の父親は誰だったの、という問いで終わるところに女の強かさが見えた(母親の性癖への批判か)。

    次回公演も期待しております。

    0

    2015/01/12 17:15

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大