満足度★★★★★
昭和との再会
この舞台のつくりを観た瞬間から期待し、どっぷりと最後までその世界に浸れたら、結構いい年いっています。この舞台構成、人物、演出etc・・・、庶民の夢が中流階級にいつか入ることだった時の、思い出に残る味わい深いドラマに共通した設定です。牛肉入りのすきやきが、年に一回か二回、ボーナスが入った時にしか食べられない時代のお茶の間のテレビで見てきたドラマの世界そのものです。当時のありふれた場所で、当時の典型的人物が、当時の誰もが持っていた心情を、この演劇は描いています。この作品の全編に、あの時代の「名作の条件」がちりばめられています。年配の方なら懐かしくも、くすぐったくなるような心地良さを感じられるでしょう。しかし、若い方には少しピンとこない世界観かもしれません。個人的な考えでは、若い方が観られるならば、モノクロの名作映画を観に行くつもりで観劇されれば、より面白く感じられるかもしれません。
2008/09/11 06:25
2008/09/10 23:30
意図しているものと全く違った解釈を勝手にしていると思われるかもしれませんが、
今後の公演が楽しみな劇団が増えて、私の方からお礼を申し上げたいです。
小劇場を中心に観劇させていただく最大の楽しみは、自分にはその作品が楽しくて仕方ない
作品を観させていただくことですから。
今から次回作を楽しみにしています!