満足度★★★★
楽しい時間をありがとう
新宿シアター・サンモールは、満席ではじまる前からたいへんな熱気だった。ディケンズの傑作は、はたしてどんな風に劇場化されるのだろうかと、興味津々。
終わってみると、すごくよくまとまっていた。とくに、原作ほか映画でも、もやもやしていた複雑な人物関係が、かなりはっきりとわかって良かった。
エステラは、主人公ピップを、少年時代より翻弄する小悪魔的な美少女。さらに、大人になって、もう一度なんの罪の意識もなく彼をおもちゃにして捨てる。
そんな、エステラが、この作品のひとつの魅力だったはずだが、やや物足りない感じがした。とはいえ、非常に感動的な演劇化にクリスマスに良い思い出が出来た。