GREAT EXPECTATIONS -大いなる遺産- 公演情報 GREAT EXPECTATIONS -大いなる遺産-」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
1-4件 / 4件中
  • 満足度★★★★★

    クロッシングキャストⅡを観劇です
    2回目の観劇でもあり、メモを取らずに済んでる分。
    観劇に集中できました(^^)

    2回も映画化とかされてる話でもあり、やはり面白いです。

    今回はロンドンにてピップの下につく執事さんが何かコミカルで印象に残りましたが自分的には先の(B)チームの威厳あるバトラーさんの方が好みだったかしら。

    2時間20分ぐらいで休憩はありません。
    →上演中の移動では足音に注意して下さいとの話あり♪

    蛇足ながら01/10は座席にゆとりがあるので来てね~とのコトです(^^)

    ネタバレBOX

    お話は、冒頭に陰気な館内を評する紳士とレディが過去を振り返るところからスタートです。その紳士は過去の回想として繰り広げられる舞台上で黒子のように付かず離れずと主人公ピップの行動を見守ります。

    父と母を亡くしたピップ少年は、姉とその夫である鍛冶屋のジョー・ガージェリーに養われていた。1817年の冬のある日、両親の墓に詣でたピップは沼地で脱獄囚に捕えられ、翌朝に食物とヤスリを持って来いと、脅かし半分に頼まれ神に誓わされます。ピップはその約束を果しましたが、脱獄囚は逮捕されてしまいます。その後、ピップは近くの大邸宅”満足荘”に住んでいる狂女といううわさのあるミス・ハヴィシャムから彼と同年の養女エステラの遊び相手として呼ばれます。彼女は高慢で態度も横柄であり。明らかに彼を見下していたが、ピップは一目で彼女に心ひかれてしまいます。ミス・ハヴィシャムはカーテンを下し真暗にした陰気な館の中で暮らしており。毎週一回、彼はエステラを見るのが楽しみで屋敷へ通ったが、満十四の誕生日が来て、この訪問を止めなければならなかった。義兄のジョーの下、鍛冶屋の弟子となり働き始めたからである。

    六年が過ぎ、ピップが二十歳になった時、ロンドンからジャガースという弁護士が訪ねて来て、彼が大きな財産の相続人に指定されたこと、ロンドンに出て紳士となること、贈り主はだれであるか将来その人自身が現われるまで問わぬこと、ピップという名を絶対に変えぬこと等を告げた。ピップは承諾し、ロンドンへ赴き、紳士としての教育係=ハーバート・ポケットという青年を紹介され、ピップは有り余る生活費を支給されます。紳士修業を残らずしたが、精神的に紳士となるには至らず成り上り者気質を捨て切れないまま、フランスで教育を受けたエステラと再会します。彼女に再会したピップの思慕の情はあらためて燃え上ったが、エステラは名のある男を片端から征服するのだという。

    ある夜、ピップのところへ男が一人訪れて来た。マグウィッチと名乗る男は自分こそがピップの後見人であると明かします。彼は少年のピップが食物を与えたあの脱獄囚であり、オーストラリアで、羊で大もうけをしたのである。英国に帰ればお尋ね者の身上であるにも関わらず、自分の育てた紳士を見たいと遠路はるばるやって来たのであった。彼がピップとの再会を喜んだが、ピップはマグウィッチの身を隠させ、国外に亡命させようとします。別れを告げに”満足荘”を訪れると、エステラも来ていて、ドラムルという紳士と結婚したがDVを受けていると話します。ミス・ハヴィシャムは自身のように男に騙され悲しい思いをしないようにと心に憎しみを宿すように育てたエステラの結末を嘆き、別れ去ろうとした時、ハヴィシャム嬢のすそに、だん炉の火がついて、彼女は無惨に焼け死んでしまうのでした。

    ピップはマグウィッチをボートに乗せ、英仏連絡船を待ったが、警察のボートが現われ。マグウィッチは捕らえられ絞首刑を宣告されたが、死刑を実行される前に病気で亡くなってしまいます。全ての財産は渡航用に身に着けるものに換金した為、マグウィッチの死と同時に全てを失い、宝石代の借金もあり警察が身柄を拘束に来たのですが、心身の疲労でピップは倒れ。死体の引取りにも金がかかると警察は放っておき、死亡後値打ち物でも売ろうかと引き上げます。そこへジョーが訪れ献身的に介抱され、借金も肩代わりしてくれます。

    回復したのピップが”満足荘”を訪れると、暗い客間にエステラが一人座っていた。ドラムルが亡くなり義母と同じ心境に陥り、今後は隠遁生活を送るのだと言う。ピップが彼女を愛し続けている気持に変りはなく、女の子を引き取り、養母と異なり愛を持って育てるつもりだと話す彼女の手をピップがとって終幕となります。

    以上ザックリですが粗筋です

    ピップの後見人ジャガーズ弁護士と、その書記ウェミックは中々良かった。
    とくにジャガーズが志高く就いた仕事で挫折を感じる告白は、妙にピップに肩入れしてたような感じとも合わせて心に響きました。で原作では活躍するらしい教育係さんの役が書記さんに被ったからかな。

    再会するピップとエステラ。これから彼らはどうなるのか?
    オープンエンディングとなるラストはハッピーな結末を迎えて欲しいと思いますね(^^)
  • 満足度★★★★

    楽しい時間をありがとう
    新宿シアター・サンモールは、満席ではじまる前からたいへんな熱気だった。ディケンズの傑作は、はたしてどんな風に劇場化されるのだろうかと、興味津々。

    終わってみると、すごくよくまとまっていた。とくに、原作ほか映画でも、もやもやしていた複雑な人物関係が、かなりはっきりとわかって良かった。

    エステラは、主人公ピップを、少年時代より翻弄する小悪魔的な美少女。さらに、大人になって、もう一度なんの罪の意識もなく彼をおもちゃにして捨てる。

    そんな、エステラが、この作品のひとつの魅力だったはずだが、やや物足りない感じがした。とはいえ、非常に感動的な演劇化にクリスマスに良い思い出が出来た。

  • 満足度★★★★

    やっとテーマが見えた気がします
    「大いなる遺産」は映画で観たのですが、その時は、何だかだからどうした?という印象しか受けず、あまり好きな作品ではありませんでした。

    でも、スタジオライフがやるなら、きっと、私にも理解できる作品になるのではと期待して、拝見しました。

    案の定、映画より、ずっと深みを感じる作品に仕上がっていました。

    Bowlerhatチームを拝見しましたが、笠原さん、松本さん、及川さん、山本さん、奥田さん、石飛さんなどの、ベテラン勢の好演もあり、それぞれの人物の造形が深く掘り下げられている印象がありました。

    ライフの役者さん達の、発声が、きちんとしているのにも、感心しました。
    その夜、家に帰って観た音楽番組に、出演していた、ある男性集団グループの発声があまりにも酷かったので、余計、ライフの役者さんの日頃の精進を体感できたことを嬉しく思いました。

    亡くなられた河内さんも、さぞ喜んで、天国から見守っていらっしゃるのではと思いました。

    ネタバレBOX

    後半の石飛さんの演技に、何度も、目が潤みました。先日観た「モーツアルト!」とも重なって、親と子の御互いの想いが、ズレて行という、、家族愛の悲劇的な普遍性を、噛み締める作品でした。

    挿入歌が、なかなか胸に沁みました。

    クリスマス観劇で、ライフ合唱団のおまけもついて、楽しいひと時でした。
  • 満足度★★★★★

    う~む目が離せず、眠気も襲ってこなかった。
    ちっ~と人物描写に甘い点があるかなぁ、と思いはしたが。物語の重厚感と進みっぷりに圧倒された2時間20分(?:芝居前口上では15分って言ってたなぁ(^^)

    ネタバレBOX

    笑はほとんど無いけれど、芝居としての旨みが堪能できたなぁって。星数は30周年記念の大盤振る舞いでぃ(^。^)

    Bowlerhat(B)チームの観劇であります

このページのQRコードです。

拡大