満足度★★★★
色々なギャップが楽しい
究極な合理主義、資本至上主義への鋭い批判を描きながら、その演出は、シリアス・コメディと両面の様相を上手くミックスした稀有な感じだ。
また、テーマの着想が面白く、その観せ方にも工夫があり、最後まで飽きさせることがない。ほぼ素舞台を縦横無尽に動き回ることで、巨大ショッピングモールをイメージさせ、動作に緩急を持たせることで、隠蔽・逃避と緊迫している感じがよく表れていた。
芝居の底流にあるテーマとその描き方のギャップが面白いと思った。
一方、人間臭さ(母への思慕)ということが、動機…。
ますます、この芝居の制作思考が自由・柔軟であることに驚いた。
今後の公演にも期待しております。