満足度★★★
新たな冒険活劇
まず、この公演場所…現代座はNPO法人による運営で、今回のような商業公演以外に市民参加による上演にも使用されているとのこと。劇場は地下にあるが、その建物の事務所は1階にあり、懐かしい映画「同胞」(山田洋次監督。1975年制作)の写真が掲げられていた。そして巡回公演として有名な「ふるさときゃらばん」との関わりが深いとの話も聞けた。地方出身者である自分にはありがたい演劇集団である。
さて、本公演であるが人間関係が複雑になるが、当日パンフで関係図が示される。キャストは約20名でアンサンブルも含めて運動量がすごい。
ストーリーは、わかり易いが、結末はそう単純ではない。そこには願いをひとつだけ叶えることができる宝石、” レーヴ”の悲しい魅力が秘められていた。演出は、麻見拓斗氏らしい軽妙でウイットの利いた場面があり楽しめた。演技は架空の王国における冒険活劇らしく、殺陣シーン(フェンシングの突く刺すではない)は見応えがあった。