満足度★★★
18日(米沢・菅野)と19日(長田・奥村)に鑑賞
結構久しぶり(10年ぶりくらい?)に見るアシュトン版シンデレラ。
良くも悪くも「あれ?こんな作品だったけ・・・」っていう感じが。
あれだなあ、プロコフィエフの音楽に対してこんなに「素直じゃない」(否、「合ってない」なんだけど)振り付けだったっけ・・・?っていう印象。
ダンサーが綺麗に振りを当ててるのに、イマイチこう、気持ちが良くなれないなあ、と。
四季の精とか、なんでこうもわざわざ踊りづらい振付にしちゃったんだろう感。星の精とかのアンサンブルはかなり計算されていて見蕩れちゃうんだけども。
あとやっぱり好きな曲とかがカットされちゃってたり、曲中の余計な切り貼りも目立つなあ、と。(これは初めて観たときから思ってたけど)
ただいい意味でも「こんなんだったっけ?」っていうのはあって、「意地悪な姉たち役、こんなに魅力的な役だったけ?」っていうkとなんだけど、前に観たときはただただお笑いなだけの役に感じたんだけど、今回の上演ではどこか「ちゃんと魅力的な女の子」な部分も感じられて面白かった。
これは18日19日ともに演じていた古川和則さん高橋一輝さん両名の役作り故でもあるんだろうけど、演劇的に作品を作り上げることを大切にしてたビントレー体制時代の名残なのかなあ、とか。
18日、主演・米沢唯さん、三幕の演じ方がめっちょ好み。
舞踏会の余韻に浸りながらキラキラオーラ満点なんだけども、それでもちょっとだけどこか「あーあ、楽しい一晩の夢だったなあ^^;」みたいに醒めてる、そのバランス感覚。舞踏会から意地悪な姉たちが帰ってきて、これからまたいつものつまらない日常だっていう「さっ、気持ち切り替えなきゃ^^;」っていう、諦めてるんだけどでもちゃんと前向きっていう振る舞いもグッとくる。
19日は、八幡さんが大健闘。あそこまでキレッキレで踊られるとやっぱり気持ちがいい。THE・王子な奥村さんもいい。
ただ鑑賞教室で入ってた学校団体の鑑賞態度がとても悪かったのは大いに不満。パドドゥの最中に着信音が大きな音で鳴ってたりして、演者の集中力も心なし途切れてたような。
仙女役、湯川さんか本島さんで観たかったんだけど、18日の堀口さんも19日の細田さんも初役とは思えないくらいハマってて見蕩れちゃう。
特に堀口さんのパドブレの美しさ、ステキ。