シンデレラ 公演情報 新国立劇場「シンデレラ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    ガラスのトウシューズ
    クリスマスの月にふさわしい、優雅で美しい作品。

    ネタバレBOX

    入口前には、空気で膨らませたクリスマスっぽい家があり、ロビーの先には大きなツリーもある。
    ツリーの前にはサンタがいて、一緒に写真を撮ってくれる。
    いつものように、お子さんたちにメイクをしてくれるコーナーがあり、子ども連れが多いこともあり、開演前から会場は華やいだ気分に膨らんでいた。


    善き人が美しく、そうでない人が醜い、とか、王子はシンデレラの顔ぐらい覚えてないのか、とか、とか、そういう突っ込みは無粋。
    純粋に乙女チックで美しい世界を楽しみたい。

    とは言え、シンデレラの姉たちの頭は、髪の毛が抜け落ちていて、結構ショッキング。
    そして、悪のり、と言えそうなほど、面白みを演出する。
    まあ、全体の構成の中では、いいアクセントになっているのには違いない。
    姉を演じた2人もうまいし。

    1幕は、シンデレラが仙女(魔法使いのおばあさんではない)に出会い、舞踏会に行くまで。
    2幕は、お城の舞踏会で王子に出会い、12時の時計の音とともに去るまで。
    そして、3幕は、王子がシンデレラを見つけ、結ばれ、めでたしめでたし。
    の3幕。
    曲はプロコフィエフの『シンデレラ』。

    どのシーンも美しくて見とれてしまう。
    特に、舞踏会でシンデレラと王子が踊るシーンとラストの2人のシーンは、優雅。
    つい、ぼーっと見てしまった。
    おじさんの「乙女ゴコロ」が刺激されてしまった、というところか(笑)。

    この日のシンデレラは、米沢唯さん。とても端正に踊る。それが美しい。
    仙女役の堀口純さんも、きりっとしていて素敵だ。

    仙女が連れて来る四季の妖精の踊りも、それぞれの個性が見えるようでよかった。

    大人数が舞台の上に登場するシーンは、どれもシンメトリーな舞台構成で、奥行きもあり、1枚の絵になっていた。

    カボチャの馬車もきらきらしていてとてもきれい。
    もっと見せればいいのに(2幕の冒頭とかにも)、と思った。

    バレエが「うまい」とか「へた」とかではないところで、優雅な気持ちで楽しめる舞台だった。

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    2014/12/19 06:30

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