『 穴空院座遊芸 』 公演情報 CASSETTE×絵空箱企画「『 穴空院座遊芸 』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    太平洋戦争の遠因
    時は1905年(明治38年)、日露戦役後の「戦勝国」待遇を巡る国民の鬱憤が高まる中、ポーツマス条約に反対する集会をきっかけに9月5日の日比谷焼き討ち事件が起こった。 
    今作は、この日比谷焼き討ち事件から2.26事件へ至る歴史的事実を骨として、憲兵対反体制派アナーキストの情宣に関わる活版印刷所及び、その出版に関与した作者、貴族令嬢、財閥令嬢、編集者及び、元夜鷹の従業員、運動リーダー等々を巡る想像的レポートである。(追記後送)

    ネタバレBOX

     

    此処に登場するアナーキストは、露西亜の破壊的アナーキストに近い。資本主義陣営で命脈を保つ、プルードン、クロポトキン、ボストン派アナーキストとは、主張が異なるので注意が肝要である。元々、アナーキストに共通の目標を挙げるとすれば、それは“絶対自由”なのでおよそ想像し得る限りの可能性が呈示されなければならないのであるから、この程度の論理差、幅は必然的に生まれてくるのである。

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    2014/12/15 03:34

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