もっと煮詰めてほしい
世界は終わるっていう前提だから、現実感はそんなに求めない。でもそれが心情を大きく損なっていれば話は別。世界の終わりに悲壮感を持っていいのか分からないこの設定じゃ、役者さんも困るんじゃないかな。宙ぶらりんな状態を見所にしたかったにしても、それが緊張感を失わせる要因になってはいけないと思う。
それから個人的に、常にストーリーが進んでないといけない、という下らない思いこみはないので、どうでもいいことをぐだぐだ喋っててもいい。その場限りのことで楽しめればいいと思ってます。ただ、それなら楽しませてほしい。見ていたくなるようなシーンにしてほしいと思う。覗き見ている気分にもなれず、こちらに説明しているだけで終わっているような感覚だったのが少し残念だった。
最後まで見たら面白かった、と言える芝居だったけど。