満足度★★★★★
ハウリングして止まない少女の声なき声
大人の誰もがあまりもの衝撃に言葉を失った
一人の少女が起こしたあの事件が題材。
JACROWさんは、いつも大人達が生み出した
現実社会の闇や歪みと真っ向勝負。
今回の『PRESS』は特に、まだ記憶に新しく、
また消したくても容易には消えてくれないほど
厳しい状況下に置かれた少女と、
彼女をとりまく大人達の
どうしようもなく、やるせない魂の吐露が応戦する。
「何が間違っていたのか?」
「誰が悪いのか?」
「真の責任はどこにあるのか?」
それらを問うことすら意味を無くすほどの
真実をつきつけた、迫真の舞台。
PRESS・・・報道、そして「圧力」
一人の少女が、命と人生を破壊しても
伝えたかったこととは?!
逃げるな、大人達。
向き合え、自らの人生。
思い知れ、真実の「愛」の痛み。
観劇後、少女の声なき叫びが脳内にハウリングして止まない。
JACROW 並びに出演者の表現力が素晴らしい!
あまりもの迫真の演技に、目の前に当事者がいるような錯覚を覚え、
思わず目を伏せてしまったほど・・・。
なにかを伝えようとする強烈な感情が心に突き刺さった。
劇場への階段上から見下ろした隙間に散乱するオブジェ、
少女が残した唯一の「声」。
胸を引き裂かれた。
素晴らしかったです。
2015/01/28 17:17
2014/12/08 08:59
2014/12/08 08:58
2014/12/05 12:36