汽水域 公演情報 てがみ座「汽水域」の観てきた!クチコミとコメント

  • 新たな作劇への旅立ちの決意ともとれる作品
     ここしばらく続いた評伝劇スタイルを離れ新たなテーマ、モチーフを求める作劇へ旅立とうとする作者の並々ならぬ決意の表れともとれる舞台作品のように感じました。新作についてはしばらくは模索の旅が続くような予感がします。

    ネタバレBOX

     長田さんの戯曲は長田さんの生真面目さがそのまま戯曲に出てしまい(このこと自体は美点なのですが)ややもすると一本調子になりがちになるところがあり、息の抜きどころがあまりなく緊張感を常に高く保つため観ていて疲れることがあります。肩の力を抜き緩急の落差をもっと大きく効かせた遊び心というかゆとりの要素が加われば、さらによりよい戯曲にそしてレパートリーの幅が広がることにもつながるのではと思います。
     また、長田さんのアイデアなのか扇田さんのなのかはわからないのですが、最初のほうの場面で賭け将棋もとい賭けチェスで紛失したクイーンの駒の代わりにメトロン星人のフィギュアが使われていた(かなり前方の席から観ないとはっきりわからないかもしれません)のにはニヤッとしてしまいました。ナベゲンの畑澤さんの「さらば!原子力ロボむつ」でもそうですが、演劇の方でもウルトラシリーズのファンは結構いるようです。

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    2014/12/05 01:20

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