名醫先生 公演情報 パンドラの匣「名醫先生」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    ブラックユーモア
    チェーホフの作品をモチーフにしたニール・サイモンの短編集…習慣や文化が異なる日本人が演じたオムニバス9編は、珠玉であった(2時間20分_1幕目5作品60分、2幕目4作品80分、途中休憩10分)。
    確かにオムニバスだが、劇中登場の小説家の脳内における連作構想という感じに思えた。

    ネタバレBOX

    プロローグ…小説家が登場し、執筆の話を始める。ここから9作品の上演が始まり、エピローグに再び作家が登場し観客の反応をうかがう。その小説家がストーリーテラーの役割を担っているようで、その意味では執筆構想を続ける脳内探訪のようだ。
    作品は「くしゃみ」「家庭教師」「手術」「色魔」「晩秋」(ここまでが1幕目)、「水死芸人」「オーディション」「弱きもの、その名は」「教育」(2幕目)であった。

    初日ということで緊張したのだろうか。全体的に演技がかたく、セリフも噛みが多かったと思う。そんな中で、次の2演目のキャスト演技が印象的であった。
    第1、「オーディション」…劇中劇として演技テストの場面でチェーホフ作「三姉妹」を演じた中島佐知子サン。三姉妹の役柄を心魂表わに演じ分けており見事であった。
    第2、「弱きもの、その名は」…銀行の専務に対する異常・狂気のようにふるまうクレーマーのような役を演じた若林美保サン。突き抜けたオーバー・アクションと茶目っ気あるしぐさが面白い。

    今後の公演にも期待しております。

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    2014/12/03 18:10

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