満足度★★★★
ザ・社会人演劇
埼玉の社会人劇団CHAN'Tさんの20周年記念公演。まずは社会人劇団で20年続いていることに敬意を表します。
70年代生まれ→80年代後半~90年代前半の小劇場の味が色濃い。
何しろ、スピーディーな展開・90分の中の緩急・観客を飽きさせない呼吸、に長けているといつも感じます。
pit北/区域を実に上手に使っていると思いました。この使い方は観たことがありません。照明の組み方に相当工夫がいると思うのですが、どう解消したのでしょう。
脚本については、ラストは人それぞれ大きく感じ方が異なると思います。しかし、ありきたりな無難な言葉で終わらせないところに才気(こだわり?)を感じました。
演技的には、正直、素人くさい部分もあると感じます。どっしりはしていない。専門教育を受けたとか、技術を磨いたとか、そういう感じはしません。
ただ、これは投稿タイトルにつけた通り「社会人劇団」の在り方だと思います。演技だけでなく、美術や運営に至るまで、専門家ではない人が手作りでやっている感じ・・・これは社会人劇団を観る、ひとつの醍醐味かと思います。
発表会のつもりはない、かといってプロでもない。プロじゃない=スポンサーに左右されない、から、作りたいものを精一杯作る、という姿勢を、作品と、宣伝の文言と、チケット料金から、勝手に感じ取っています。
・・・しかし・・・いや・・・絡むシーンのエロさ・・・ある意味、特筆ものです。
2014/12/02 00:55
舞台面と客席面を逆転させる形は、公演を企画した当初からの挑戦事項でありました。
劇場管理の方、舞台監督、装置、照明、音響…様々なスタッフの方々にご協力いただき、
無事に上演することが出来、また「実に上手に使っている」との感想をいただき、
本当に嬉しく思います。
出演する役者としましては、疾走感をいかにお客様に感じていただくか、
ということを重要視して、作品作りに取り組んでおりましたので、
お楽しみいただけたようで本当に嬉しく思っております。
劇団員一同、今後も精進してまいります。
これからも、劇団CHAN'Tをよろしくお願いいたします。