満足度★★★★★
激しく心を揺さぶられた。
末原拓馬作『捨て犬の報酬』。ずっと観たいと思っていた作品。
想像の域を脱しえないが、りんぺいさんの『捨て犬』は絶対「いい!」に違いないと確信していた。
一回目の公演を観劇。劇場に足を踏み入れる前から「テーマパーク」の意図どおりにワクワク楽しいひと時が待っていた。心尽くしのおもてなし。
本編は高橋倫平の身体能力に釘付け。しかしそのうしろに時折末原拓馬が見えていた。
りんぺいさんの「この物語を届けたい」という思いの中に末原作品の本質が息づいていた。
しかしそんなことを考えていたのも初めのうちだけ。
途中からなにも考えられなくなった。でも心だけは揺さぶり続けられ、涙の訳もわからぬままに……
終演後物販に行ったとき大きなため息をついた。知らずに息を潜めていたのだ。
そして思わず口をついて出たのが「あー、疲れた!」。心地よい疲労感だった。
この演目、3回もやるなんて、なんてこと!
そして3回とも観る人もいる。
ボロボロだわ!
あまりに心を揺さぶられたため、その後2ー3日情緒不安定に陥りました。
でも、そんな思いをしても、また観たい!と思える作品でした。