メイン・ストリート・ボーイズ 公演情報 劇団マリーシア兄弟「メイン・ストリート・ボーイズ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    微妙な金持ち
    下北沢のGeki地下Libertyで劇団マリーシア兄弟の「メイン・ストリート・ボーイズ」を観る。
    シャッター商店街に悩む町の青年たちが町おこしを企画するという物語。
    マリーシアらしさが出てきた半面、パターン化してきた感もあって
    容易に次が読める展開がもったいない。
    時々台詞が流れて聞き取りにくいところがあったのが残念。
    金髪のロックンローラーや無口な男などはっきりしたキャラは面白かった。

    ネタバレBOX

    人口の流出を食い止められない町で、商店街青年部のメンバーが
    町おこしと夏祭りの企画会議を始める。
    高校時代からの因縁ある2人の主要メンバーのほか、
    女房に逃げられた男や、女房に経営する旅館を売られそうになる男、
    「ロックは生き方だ!」と吠える金髪青年、気弱な文房具屋、
    何度描いてもゆるキャラの絵が下手な男、新しい幹事、
    太った不動産屋(すいません)などが
    出たり入ったりしながら会議が進む。
    やがてこの町の将来を左右するような情報がもたらされる…。

    様々な事情を抱えた男たちが集まって一つの目標に向かう、というのは良いが
    彼らも認めているように、“そこそこ金はある”若い商店主が町の将来を心配しても
    切羽詰まった感がなくて必然性が薄いのがまず弱い気がした。
    追いつめられた男たちがあれこれ企画を出すからこそ、
    対立や秘密の暴露、過去の因縁、勝ち組負け組、表に出さない友情などが
    ボロボロこぼれ落ちて面白くなる。

    展開はユルくても、ギャグ満載でもよい、町おこしが失敗したら後が無いという
    男たちの背景は欲しかったなと思う。
    なまじ苦労話にしないところはリアルな若者らしいけれど、盛り上がりに欠ける。

    キャラのバリエーションは面白かったと思う。
    ロックンローラーだけど雇い主には弱い男(佐々木祐磨)とか
    その雇い主であり、クリーニング店を営む極端に無口な男(森山匡史)とか
    いつもとは違ったキャラを楽しそうに演じているのが良かった。

    マリーシア兄弟が男同士の絆のかたちを描くとき、
    その表現のセンスが私は好きなのだが
    それを際立たせる展開にもう一工夫欲しいところ。
    そうすれば台詞も絞られてくると思う。

    “常に一発で仕留める男”を演じた大浦さん、その場面を見せて欲しかった。
    腕、細そうだけど…(笑)

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    2014/11/22 04:31

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  • いつもご来場いただきまして、ありがとうございます!
    パターン化してしまったことは、自覚しております。
    公演のたびにメッセージをいただき、本当にありがたく思っております。
    次回はウチの持ち味を生かし、確かな成長を遂げたいと思っていますので、是非次回もご来場いただけること、心より、お待ちしております。

    2014/11/30 16:21

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