満足度★★★★★
感動ではない、衝撃だ。
以前、おぼんろ主宰の末原さんでの「捨て犬」を拝見しました。
あの時も「なんて素晴らしい作品だ!」と落涙したのを覚えていますが、
同じ物語のはずなのに、全然違うものがここにはありました。
あの時も感動しました。
しかし、今回のは感動というより、衝撃という言葉の方が合う。そう思いました。
倫平さんの、指先を追い、視線を追えば、そこには確かに違う場所が見える。空間を支配する?生み出す?そんな言葉が頭によぎりました。
一挙一動を逃さぬように、食い入る様に目を見開いてみてしまいました。
一つ一つの動きが画になる役者なんて、見たことがありません。
最後の暗転、その中で言われる言葉。
落涙どころではない。
滝のように涙が流れました。
公演が終わってから3日、今思い出しても、思わず涙が出てきてしまう。
この作品は、今後も再演を続けるべき作品だ。とそう思います。