ヴェニスの商人 [Kingdom Come] 公演情報 獣の仕業「ヴェニスの商人 [Kingdom Come]」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    シャイロック像
    どの役者さんもエネルギーがほとばしっていて、80分全力疾走なパワフルな公演でした。役者さんが一人2役から3役やっているのですが、見せ方がちゃんとしていて迷う事がなかったです。肉体を駆使して、大作に紳士に体当たりしている感じがして、観ていて癖になります。

    ネタバレBOX

    シャイロックをどう捉えるかが、やはりこの話の肝になると思うのですが。「可哀想」「孤独」「辛さ」「苦悩」みたいなものはよくわかったのですが、シャイロック本人が実際どんな人であるか?あるいは何を象徴しているか?みたいなものがより掘り下げられると、世界観が一気に深まる気がしました。観た事で考える良いきっかけをつくってもらいました。

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    2014/11/02 16:19

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  • タツ様

    お世話になっております。獣の仕業の主宰の立夏と申します。
    先年はヴェニスの商人にご来場および観てきた!コメントをくださいまして誠にありがとうございます。
    タツ様のコメントは終演後拝見し、メンバー一同大きな糧となりました。
    ご感想・ご指摘、大変ありがたく拝見いたしました。

    ヴェニスの商人は、過去の獣の仕業の本公演の中では最も少ない五人編成の作品でした。その中で、いかに少人数を活かした作りにできるかが創作の大きな焦点のひとつでした。
    シャイロックが「語る」というフォーマットの中で、それ以外の喜劇部分を担当するメンバーを影絵のように配置するスタイルは、pit北/区域の独特の佇まいに助けられ、効果を発揮できたと思います。

    ご指摘をいただいたシャイロックの人間性や生き様についても記載いたします。
    タツ様がご指摘くださっている通り、本作品ではシャイロックの人間性や普段の様子などはシーンとしては描かれておりません。それは原作にないシーンの追加を極少にしたためです。それは、本作をパロディではなくあくまで「原作の再構成」としたかった、ある意味では作家のこだわりのような部分でした。
    しかしそのために、悲劇性が強く先行し、シャイロックの等身大の人間性が見せられなかったことは、仰っていただいた通りだと感じております。
    本来であればそこは、既存のシーンから表現したいところでありました。
    至らなかった点として、今後一層、精進させていただきます。ご教授くださり、誠にありがとうございます。

    もしよろしければ、また劇場でお会いできることを心よりお待ちしております。
    来月頭にオリジナル新作を発表いたします。
    よろしければ、公演詳細だけでも、ご覧いただければ幸いです。

    http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=68483

    今後とも獣の仕業を、よろしくお願い致します。

    2015/11/23 13:03

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