満足度★★★
今後深みを増すであろう劇団
件名の通り、そう感じました。
最初の30分はなかなか本がまとまっていないのか、お芝居の中に入っていくのに苦労しましたが、その後がとてもよかったです。
少年法は個人的にものすごく反対で、失った命の重さは同じなのに、なぜ少年だからって刑が軽く、社会復帰が普通にものの15年で出来てしまうのか、と憤りを感じています。
そんな中、このお芝居の中では、ひとつの命を新たに授かることでやっと罪の重さを再認識することになる主人公の気持ちが痛烈に胸に残り、そういった罪の償い方があるのだなと、ハッとしました。
あと、あの女の子がお父さん役に対してした最後の提案も斬新。
「少年法の実話を元にした」というストーリーからいうと、とうていファンタジーな終わり方なんだけど、ものすごくよかったです。お話として。
もう一度、次回洗練された舞台を観に行ってみたいと思いました。
いい舞台を観ました。ありがとうございました。