片恋。 公演情報 演劇ユニット ランニング「 片恋。」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    まるで自分の事のように学生時代の懐かしさを感じる作品
    場面と場面との背景的なつながりを
    少しずつ少しずつ明かしていく事で
    観客に「推理」する楽しみも与えつつ、

    物語の中心は(自分には懐かしすぎる)
    「(会話のネタにすらつまってしまう)初々しすぎる恋」。

    年齢的にもど真ん中を攻められたので、観劇しつつ、
    つい自分の昔を妄想したりと頭の中はフル回転、

    でも優しさに満ちた(不良もいるけど)登場人物達の物語に
    「せめてその終わりが幸せでありますように」
    と祈らずにはいられませんでした。

    よしざわくんの一途さに涙です・・・

    ネタバレBOX

    舞台セットの定食屋と公園らしき場面、
    その2場面だけで


    主人公(よしざわくん)が大阪へ転校しての

    ・ 高校生活の楽しさや淡い恋

    ・ 教師生活18年(?)の今

    を描くのはすごいな、と感心しました。


    開幕時点、

    ・ 昔の生徒だった売れないお笑いコンビと教師、
      定食屋の看板娘、といった取り合わせ



    ・ 同じ場所でありながら
      定食屋のとうが立った(別の)看板娘と入り浸る学生達

    この2つの場面について繋がりを示す情報は少なく
    (お笑い母親の名前ぐらい?)、

    どうこの2つの場面と登場人物が繋がっている(く)のか、と
    そこを推理せずにはいられませんでした。


    そしてこれがよしざわくんの現代(教師)と過去(学生時代)の2場面であり、
    更に登場人物達も過去と現代とで少しずつ繋がっている(く)、
    その流れと観せ方に「上手さ」を感じました。


    同じ埼玉の転校生女子、影のある彼女をつい助けて
    そして惚れてしまうよしざわくん、
    2人の初々しさに「この恋が実るといいなあ」と思いつつも、

    最初の方の場面、転校生女子の妹という赤子を見に行っただけで
    転校生女子をけぎらい(というか距離を置く)してしまった友人女子。

    ※ この時点で「赤ちゃんを見に行っただけでそこまで毛嫌いしてしまう要因とは・・・」
      と、転校生女子の子供の件が既に「見えた!」という状態だったのが
      「惜しいなあ」と思わせられました。
      もう少し上手くこのネタを隠して最後まで持っていけていれば・・・

    そんな影を背負ったままの2人が、学生の身でうまく行く訳がない、
    と先を読んでしまいましたが、

    「そんな事は関係ない!」と在学中に9回もアタックしたよしざわくん、
    そして「この子が大人になって結婚したら、
    もしその時よしざわくんが独り身だったら付き合おう」という約束が、

    教師よしざわくんの意を決した当日の場面につながる流れがまた「上手い」なあ、と。


    PS. 中森明菜、吉幾三、チェッカーズなど
      舞台上の学生達を演じていた演者さん達には
      ちょっと遠い時代だったんじゃないかなーと思いました。
      実際の所演じる上でそれらの歌手や歌をどう思ったのか
      (ダサい、あるいは何かしらの共感がある、など)
      そういった実際の自分達とのギャップ部分を聞いてみたいものです( ´ー`)

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    2014/10/25 17:35

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  • itomasa7様
    ご来場ありがとうございました。
    吉澤役のラビット番長の井保です。私は世代ですので違和感はなかったです。当たり前ですね(笑)
    携帯電話がなかった頃の恋愛って今とは全然違うものですからね。
    私自身は今の子達の話を興味深く聞いていました。
    今、思えばあの頃、先輩からもらったボンタンっ大事に履いていたこと、意味がわかりません。
    青春ってのは恥ずかしくて笑えて愛おしいものかもしれませんね。

    2014/10/29 04:18

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