満足度★★★★
プリンセスの孤独
2年ぶりの新作はダイアナ元皇太子妃の交通事故死をモチーフに、
フィクションとノンフィクションを織り交ぜたという作品。
一つの事件を複数の視点と思惑から照らし出す展開は、スピーディーで緊張感に満ちている。
登場人物がいずれも魅力的で、キャラの立った悪役も素晴らしい。
が、男3人の友情、“プリンセス”の自我、暗躍する保安機関、ホテルマンたち、と
エピソードのバランスが良すぎて、形が整った分印象が薄くなった感あり。
ジョエル役の林田さん、やさぐれても品があって髪の色までうまく役にはまっている。
“最悪な死に方”をする藍原直樹さんのぶれない視線が素晴らしい。