怪人21面相 公演情報 パラドックス定数「怪人21面相」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    パラドックスていすう フアンクラブのみなさんえ
    グリコ・森永じけんのお芝居やて
    再さいえん ていうても なめたらあかん
    グリコのキャラメルは なめてもええけどな
    どく入りきけんなお芝居や
    けいさつにしらせたらあかんで
    とりひきはいっさいしない

    かい人21面相

    ネタバレBOX

    わしらの芝居をやるていうので見にきたで
    わしらかい人21面相というとるのに
    芝居のタイトルは怪人21面相やて
    リアルちがうというやつやろ
    フィクションていいたいんやろな
    よおわかるで

    丸大はカットして
    きんかい100キロも ふれなかったで
    あれがあると うら取引がむずかしくなるからやな

    はんにんは もと公安けいさつと もとKCIA 
    そして朝日しんぶんの記者に グリコの役いんの4にんやて
    よお調べたな
    けいさつのあほどもとはちがうな
    だけど ほんまのはんにんとは ちとちがうで
    残ねんやけど

    犯ざいゲームのような おもろさが増してきたところで
    それぞれの背けいが見えてくるあたりから
    ぐっと重たくなってきたで
    そこがおもろいんや

    関さいが舞たいになってるのに 
    登じょう人ぶつが関さいべん ようしゃべらん
    ちゅう設ていはうまいな
    けいさつに しんぶん記者に 大きぎょうの役いんさん
    そして外こくじんやからな

    へたな関さいべんをしゃべらすよりは
    ずっとええで
    わしらのきょうはくじょうの関さん弁はうまいやろ

    ひ差別ぶらくとの関けいや
    北ちょうせんとの関けいは
    当時からいろいろうわさされていたけど

    それをうまく芝居にとり入れたやないか
    北ちようせん やのうて KCIAにしたあたりはさすがや
    金大中じけんにまで結びつけるとは
    わしらも うーん て うなったで
    キツネ目の男の 正たいもみごとや
    うまく むすびついて いくやないか

    いしきも目てきも 異なる4にんが集まって
    ゆるくかさなり 犯ざいグループをつくるという設ていも見事や
    それぞれの背けいや 理由を声だかに語らせず
    あるてい度は かん客にゆだねるというとこやろ

    語らせなくとも十ぶんに伝わってきたで

    もと公安けいじの白砂が もと部下でいまや事件の本部長に
    対する気もちは けいかんならではのものなんやろな
    どうやら本部長とやらはノンキャリアでたたき上げみたいやな

    そういう男に対する想いは けいさつでは強いやないか
    わしらはけいさつちゃうから ようわからんけどな

    本部長はもと上司だった白砂に はん行をうち明けられ
    墓まで持っていくつもりの じさつなんやろな
    だから い書もなしや
    このエピソード ぞくっとしたで

    白砂ともとKCIAの幸村との関けいは
    濃こうすぎやで
    白砂の過去に何かあったんやろな
    説めいしすぎないところが素敵やないか
    ぜん力で 幸村をまもるつもりや

    ラストはもと部下の本部長と幸村がダブるんやな
    けん力は好きか ちゅうてな

    それぞれの やみの深さを 語らせないうまさ
    その塩梅が 野木戯曲のうまさやな
    わしは わかるで

    あと げき場が いいやないか
    かん客の頭のうえで ドアがしまり
    ドタドタというくつ音がひびいてくる

    ほんまにアジトや て思うたで
    わしらのアジトもこんなふうやったな てな

    声がはっきり聞きとれないのも えん出やな
    蓮見が小さい声でしゃべりよるときには
    かん客は思わず身 のりだして 聞いていたで

    最後まで きんちょうがとぎれることがなかったな

    いつくかの事じつを 見事にストーリーに もり込み
    ものがたり の うごかし方 最高やで
    戯曲 役者 演出 会場 どれをとっても最高のくみあわせや
    これだけのおもろさは ほかのげきだんでは味わえんで

    4人の役しゃさんたち 
    どの人も最高やった
    ブレがまったくないんや

    植村さん あせりときんちよう感 はんざいへの しろうとらしい昂よう感
    そして このグループに加わった りゆうを語るときのきもちの高ぶり
    そういうものが うまいな

    小野さん 小ずるいかんじと つねにきもちが高まっていて 
    相手を 見ぬこうとする視せんに うまさを感じるで

    井内さん 舞台のうえにきんちよう感をもたらす
    かんじょうをおもてに 出せないダウナーな感じがいいんや

    西原さん うっ屈しながらも 相手をだます頭のよさを感じさせるで
    相手をコントロールできる力で 会話やものがたりを
    みごとに かき回し ものがたりを進める力 
    役わりを演じる力は さすがや

    しろうとさんたち2人が 犯ざいで調子にのっていくなかで
    もとけいじとKCIAの2人が 冷めていて
    陰の深みをましていくという コントラストもええやないか

    その冷めている2人が ラストにむかって
    感じょうを あらわにするという展かいは素ばらしすぎるで

    この芝居は おも苦しいだけでなく
    わらいも ずい所にあるところがいいんや
    わしらも わらわせてもらったで
    それも へんなわらい わらわせることに 
    いしきを向けた わらいでないところが センスなんやろな
    わしらも こういうユウモアもひつようやったな

    わしら またまだパラドックスていすう の芝居はあきへんで
    日本は さむうなってきた ヨオロッパえいくつもりや
    パラドックスていすう らい年夏に本公演らしいな
    わしらも らい年にかえってくるで

    そのまえに こんどうさんとの芝居もあるんやな

    あと 野木さんの前せつは いつもながら男まえや
    と中退室の出口のあん内 
    いつもここは通路がきちんと確保してあるしな
    きんきゅう時の対応の説めいなど みごとや
    出口にご本人がきちんといるのも すごくええで

    怪人21面相

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    2014/09/22 07:03

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