瓦礫と勲章 公演情報 13号地「瓦礫と勲章」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    生きる。という事
    今回の芝居は完璧に好き嫌いがはっきり分かれると思う。

    なぜって、この物語は全体的に暗い!(--;)
    だけど、不器用ながらも一所懸命生きた人達の物語です。。

    以下はネタバレBOXに。。

    ネタバレBOX

    彼らはゴミの山を住処としている。。
    一人は「こいつらポンコツを治してやらんと・・いや、治りはしないんだ。完全にはな。だけど、どうにか治してやらんと・・・。」と、ひたすら修理をし続ける。。

    一人は新聞を読み続け、JR西日本福知山線脱線事故の情景を考える。。

    一人は自らを少年Aと名乗り、新聞を読み続ける男にひたすら謝り続ける。。
    少年Aは、いじめの多い学校や社会への不満、両親の浮気などで心を痛め、傷つき、ムカつき、この新聞男が住んでいる山を壊して、どうやら・・・新聞男を殺してしまったようだ。

    この3人は既にこの世のものではない。

    要は霊となって彷徨い、このゴミ山に住み着いてる設定だ。

    そこへ痴呆の小暮と介護師の安藤が訪れる。。
    小暮は彼らの住処・ゴミの山にちょこちょこ訪れているうちに、寡黙で誰とも関わらず生きてきた3人の男たちは、お互いに係わり合い話すようになっていく。
    小暮によって、みんなが打ち解けていくようになったのだ。

    その小暮を我慢強く、見守る責任感の強い安藤。

    この二人もこの世の者ではない。


    この世のものでない5人が不思議な空間を演じる。。
    どの人たちも、どこか壊れてて、もっともらしい設定を演じる役者。
    ここの役者さんたちの演技が本当に素晴らしいです。。

    ゴミの山に住み着く浮浪者の人たる人・・・。
    本物のように見える(^^;)


    そこへ、かつての同僚、看護士のめぐみとさとみが関わってくるのだが、この二人は生きてるので、先の五人が見えない。。
    見えないが、物語は同時に進みながらリンクしていきます。

    めぐみもさとみも、安藤の死が自分の責任だと思い込み苦しんでいます。
    その苦しみから逃れられずに、もがきます。。


    安藤が登場した時になぜ裸足だったか?
    赤い靴の意味は?
    など、終盤で物語りは繋がり、私たち観客を納得させクライマックスとなります。


    「生きる」という原点を見つめた作品です。
    ポンコツをひたすら修理する一人。

    ポンコツとは人間なのだ。
    誰一人としてこの世に完全な形で生まれてきてないニンゲンだが、それでも何かと戦いながら、時には壊れながら生きていく人間の本質を見つめ、「それでも君たち、生きるんだよ。」という応援歌なのだ。。


    物語のそこにはそんな希望が見える作品です。。


    ワタクシは好きな作品。
    好き嫌いは分かれると思うけれど、観て何かを感じ取れます。
    初心者むきではないけれど、お勧めです。。

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    2008/08/13 23:33

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