ベネディクトたち/ミッドナイト25時 公演情報 ナカゴー「ベネディクトたち/ミッドナイト25時」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    阿鼻叫喚(『ミッドナイト25時』)
    魑魅魍魎
    金槌殴打

    ネタバレBOX

    客演役者
    阿鼻叫喚
    魑魅魍魎
    金槌殴打
    弱肉強食
    羊頭狗肉
    硝子粉砕
    英語嫌悪
    鳥類親切

    そんなストーリーで60分。

    なぜこれが「面白い」と感じるのかは、よくわからない。
    こんな雑な演劇には、激怒しそうなものなのに、大笑いし、また観たくなる。
    高じてファンになってしまうほど。

    そのヒントが劇中にあった。
    ハンバーガー屋の店長が、逃げてきた女を一瞬で洗脳するシーンだ。
    女は自分がハンバーガーの肉になるのを簡単に受け入れた。
    というか、自ら早くハンバーガーになりたい、とまで言い出した。

    「これだ!」
    我々、観客は、ナカゴーに知らず知らずのうちに洗脳されているのだ。
    それに違いない。

    ナカゴーが劇場でハンバーガーを売り出したときには注意が必要だ。
    観客のだれかが、その材料になっているかもしれないからだ。

    ただし、彼らにも弱点はある。
    「英語」だ。
    だから観客は自分の身を守るためには、
    受付で「お名前は?」と聞かれたら
    「マイネームイズ……」と答えよう。

    ……うーん、くだらない感想。


    ナカゴーは「まったく終わりが見えない」「繰り返し」の「くどさ」がある。
    最近は、「繰り返し」はくどくなくなっているが、「くどさ」と同様の、「圧」が台詞のやり取りにある。
    本当は、絶叫的な舞台は好きではないのに、それが面白く感じてしまう。
    凄いと思う。

    この作品は、客演の役者さんたちで構成されているのだが、ナカゴーの肝の部分はしっかりとつかんでいた。
    演出がいいからなのか? よくわからないけど。

    暴力シーンはいつもトンカチが振り回される。

    窓ガラスが割れて、布団の上に散乱しているという設定が、いい感じでクドイ。
    「英語はやめてー!」と叫ぶ、店長役の菊川恵里佳さんの、お猿のように、顔を真っ赤にして叫ぶ表情がいい。
    冒頭に逃げ込んでくる女を演じた二宮未来さんの、最初から吹っ切れた演技も素晴らしい。

    もう一本の『ベネディクトたち』を観ることができない。
    残念無念
    権利放棄

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    2014/09/07 06:43

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