ミュージカルコメディ 死神 公演情報 ミュージカルカンパニー イッツフォーリーズ「ミュージカルコメディ 死神」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    イッツフォーリーズの実力
     落語の「死神」をベースに、映画監督だった今村 昌平の書いたオペラ要台本を水谷 龍二が、ミュージカルとして脚本化。それを鵜山 仁が演出した。
    多少のお色気も入るので、一応中学生以上としておくが、どんな世代も楽しめるミュージカルコメディーになっている。歌で、左とん平はイッツフォーリーズのメンバーに適わないものの、味のあるキャラクターを出している辺りは、流石である。(追記後送)

    ネタバレBOX

     瀕死の人間の枕元に死神が居たら、その人は死ぬ。然し死神が足元にいたら、その人は助かる、という話なら聞いたことが在る人は多かろう。落語にあるからである。今作もかなりの部分上手に、落語の下げを援用している。異なるのは、死神が、○KBのメンバーのような美少女であること。彼女との間に買わされる契約が、一件問題処理をする度に、彼女とにゃんにゃんすることである。
     今迄、早川という葬儀社に養子として入った“おじさん”は先代と異なり、心優しくとても葬儀屋の営業等出来ない。偶に仕事が入っても、喪主に余裕が無ければ「支払いは何時でも良い」と言ってしまうほど優しく、小心な男である為、女房からは、散々に言われ、虚仮にされている。借金はかさむ一方だから一切、反論出来ないで居るのだ。彼は終に思い余って自殺を図る。然し、その現場で悲鳴を上げた者がある。ロロだった。とても可愛らしい女の子なのだが、彼女は死神だと言う。仕事は、死神事務所の営業担当だ。そんな彼女の提案は、自殺せずに人助けをして、それが金になる。というウィン・ウィンの関係であった。但し、条件が一つあった。それは、一件、事を終える毎に彼女とにゃんにゃんすることであった。婿養子ということもあって女房には散々虚仮にされ、稼ぎが無いので一言も返すことができずに居たオジサンは、ロロの話に乗り、葬儀屋を廃業、祈祷師になる。顧客は、死にそうな金持ちである。最初の客は、病院長。これで5千万になった。無論、一件落着後は、ロロとにゃんにゃんである。本来ビジネスライクの関係であるはずが、二人の相性は良く、ロロは本気でおじさんを愛し始めてしまった。その後、家電・重電を扱う一流企業トップ等々の命を救い、オジサンは。富と名声、女房からの信頼も獲得する。

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    2014/09/05 06:52

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