満足度★★★★★
まるでパズル。
ボクラ団義さんの本公演を観るのは初めてでしたが、本当に面白かった!幕末、龍馬をはじめとする志士や新撰組を取り巻く謎が、一つ一つ丁寧に紐解かれていく様は、ルービックキューブが一面ずつ揃えられていくみたいだった。物語の組み立てに感服です。
久保田さんが紡ぎ上げた世界は、映像を上手く使った演出や、ストーリーテラー的な存在が複数いることによって、歴史が好きでも、歴史が苦手でも、十分に楽しめる作品に仕上がっていました。
ただ歴史を語りたいだけではなく、その時代を生きた人間の”大切なものへの想い”の物語でした。もちろん、幕末のお話だから殺陣も見どころ。ボクラ団義の沖野さんの殺陣がカッコイイ!そして客演の永石君の殺陣がキレイで、あの太刀筋で斬られたい。でも、戦いばかりじゃなく、待つ女性たちのストーリーも丁寧に書かれていて、心揺さぶる場面がいくつもあります。
もう一人楽しみにしていたのが、ノブさんこと佐藤修幸さん。久しぶりに舞台上で演じている姿を拝見できて嬉しかった。 以前見た時と、良い意味で印象が変わらなかった。今回の配役、というか、役どころがすごくハマっていて、長台詞も、笑いの要素もバランスよく演じていたなぁ。
一度目はまさかの最前列で見てしまったので、事件において重要な小道具のアレやコレを見逃すことも無く、迫真の演技にクギづけ。ほとばしる汗も、殺陣の風圧すらも感じられるくらいの勢いでした。ものすごく、響く。
二度目はいい具合に高くて遠くい位置から俯瞰で全体見られて良かった!ストーリーが分かっていて観ると、本筋とは違う所で演技している人物のことも見る余裕が出てきて、二倍楽しかった!