僕は好きよ
女子というのは、自分以外の女子が嫌いなのかもしれない。
自分に自信があればあるほど、不安であればあるほど。
可愛い子も、綺麗な子も、しっかりした子も、
マイペースな子も、魅力的な子も・・・、みんなみんな。
演劇人といのは、自分以外の演劇人が嫌いのなのかもしれない。
自分に才能があればあるほど、狂気に満ちれば満ちるほど。
ほろりとさせる俳優も、若くて美しい女優も、
泣かせる役者も、笑わせる三枚目も、泣かせて笑わせる劇作家も、
金持ってる演劇人も・・・、みんなみんな。
女子であり、演劇人であり、そうして女子が大半の演劇を、
しょって立って投げ飛ばせる根本宗子は、だからすごい。
この子がエースなんだなあ、って思う。
よく揉めないなあ。
実力が抜きん出ていれば出ているがゆえに、
拮抗していれば拮抗しているがゆえに、
揉めるのが、女子であり、演劇人であると思うのだけれど。
「虚構の劇団」の客演で、お気楽に脇役やってた、
肩肘張らない根本宗子さん、良かったけどね。
でもそれでは、彼女の自信が、不安が、才能が、狂気が、
まったく納得しないのだろう。
全部ふっくるめて、この人好きだなあ。