海との対話 公演情報 東京演劇集団風「海との対話」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    難解だが、力強い印象
    「難解な芝居だ」というのが印象である。観客が素で観て分かるという、普通の芝居ではないと思う。その見せ方やセリフが独特だ。さらに字幕が映し出されるがその内容も理解し難い。しかし、どの場面も迫力があり印象深い公演であった。

    ネタバレBOX

    会場配置は入って左側が舞台、右側が客席になっており舞台面よりいくらか高くなっている。舞台側は客席に対して平行に磨りガラスがあり、舞台を前後に仕切っている。ただし磨りガラスは中央部分だけがなく、低位のステージが設置。客席ひな壇から見下ろしたその無空間から裏(奥)が見える仕掛けになっている。
    芝居は、基本的に表(前)舞台で行うため、演じる役者が奥から出てくる。さしずめ奥は楽屋のようである。
    場内は薄暗く役者にスポットライトをあてることで観客に集中させる。当日パンフによれば、本公演は12エピソード(場面)からなるそうだが、それぞれがリリックのような描き方である。個人的には何かストーリーを掴むとか表現を理解しようとしても難しいと思う。観たままを”感じる“に徹すると場面ごとが印象深い。表舞台は人間の孤独・煩悩、性癖などの「苦」を、そして裏(奥)舞台は楽しげに談笑、飲酒している姿は「楽」という感じである。自身を内省し対話する。そして内なる「苦」に立ち向かうファイティング…。このアクションがカッコイイ。

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    2014/08/21 18:07

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