ひなたのなかのこども 公演情報 風雷紡「ひなたのなかのこども」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    犠牲者の思い!
    芝居の題材、内容もさることながら、その時代背景を感じさせる舞台セット、衣装を楽しみにしています。今回も満足してますが、片岡の姉の登紀子が履いていた赤い靴が傷だらけなのには、ホントきめ細かさを感じる。
    そして、ラスト間際のレールが降りて敷かれるシーンは、子供の頃、仕事にいく父を見送りに行った帰りに貨物列車を見るのが好きだった私には堪えられない。
    気の早い話だが、来年が今から楽しみです!

    ネタバレBOX

    国鉄再建の為、GHQと国労との間で苦悩する主人公の子母澤国鉄総裁。
    幼いころに父と現在の運転手の小口との間に起きた暗い過去を背負っていた。
    そして、父に読んでもらった宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」の一節が今も脳裏にやきついている。それらのことが絡み合い自分が犠牲となることで人の為になることを決意した。そこには関係者たちの複雑な思惑があり、探偵野崎淳之介は子母澤総裁の轢死を「殺されたんだ」と結論づけた。
    犯人探しではなく、彼が”なぜ死んだか”に焦点をおいた脚本興味深く観劇できました。

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    2014/08/17 23:31

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