満足度★★★★
女性の30歳同窓会って…
本公演、一部加筆した再演だという。そして作・演出のA・ロックマン氏のあいさつ文にはお気に入りとあり、自信作を窺わせる。実際、楽しく面白い、というのが第一印象である。
まず、脚本の面白さである。当然何らかの訳ありがあり、芝居は盛り上がるのだが、やはりお約束通りあった。結末は…観てのお楽しみだが、自分も他の方がネタバレで書いたことを想像していた。
演出は、同窓会メンバー一人ひとりを丁寧に紹介し、状況説明を上手く行っていた。それも主要キャストはピンで、それ以外のキャストは、ダブル、トリプルなど複数にすることで軽重を持たせるところが良い。演技はどのキャストもキャラ(メイク、衣装なども含め)を上手く作り込でおり上手い。そして演技力の差をあまり感じさせないところがよかった。
同窓会メンバー以外のキャストも含め、16名の女性の生き活きした芝居は元気がもらえる…と思う。
さて、もう一度あいさつ文を引用させていただくが、「最初に断言しておきます。この作品にメッセージも訴えたい事もなにもありません!!」とあるが、これは逃げ口上か、謙遜か、はたまた自信の裏返しか。
いずれにしても高校卒業後の12年間の女性のいろいろを観(魅)せてくれた好公演だった。