満足度★★★★★
ある意味で小劇場演劇の鑑。
おそらく2014年の東京でこの作品を観るであろう客層に、あの「30歳女性」にリアリティがない点だけが惜しい。あれ15年前の30歳像だ。
作・演出Aロックマン氏?が当日パンフに書いている通り、本当に何も残らない!それなのに何かいいものを観た感じを覚える不思議な作品。
思えばブルーハーツの歌詞なんかも本当は大したこと言ってない。リンダリンダやトレイントレインではなくチェインギャングを持ってきたセンスは称賛すべき。
いわゆるドタバタギャグのレベルが高い。よくある舞台でのドタバタはみんなあっちこっちで好き勝手に騒いでるだけで全体として成立してないものが多いが、これはきっちり細かいボケまで回収していて、全体の何割かを占める、いまいち清潔感に欠ける顔芸も許せる。
役者の技術水準が平均して一定以上でないと到達できない領域。
本間理紗。
見目麗しい担当だと思っている。ちょっと鼻声かな?
(この舞台のために始めたのでなく)もともと叩いてたドラムが本当にうまい。手数や複雑なプレイという意味ではなく、スネア8連打、リムショット、ハイハットまわりの手首の使い方など玄人はだし。ただ力いっぱい叩けば大きな音が出るのではなく、打楽器の鳴らし方がわかっている。演奏しているときの表情も演技なのか素なのかわからないくらいいい。
イシトヤチグサが少し前に入院していた、そして若干大きくなったのが心配だったが、本人によると「(演出家に?)やせるのを止められた」ということなので、じきに元に戻ることだろう。役柄にはかえって合っていたし。
2014/08/17 10:25
チグサちゃんが元気になって痩せた姿を見たいですね。