大人の新感線『ラストフラワーズ』 公演情報 ヴィレッヂ「大人の新感線『ラストフラワーズ』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    話を取るか、役者を取るか、で楽しみ方も違ってくるような感じ
    真夏のお祭り興行。
    前半から、いい大人が動き回るわ、奇抜な行動ばかり見せつけるわ、畳み掛ける馬鹿丸出し世界観。
    松尾ちゃんは一体どこで出てくるんだとやきもきしたが、いのうえさん仕様の松尾ちゃん、無様で男っぽくて面白くて良かった。でも出演人数配分で分けると、この役者さん、もっと出番があってもよかったのに、と頭に思い浮かべながら見ていた場面もあったり。
    普段ならPOPさとは対極な位置にいそうな松尾作品。新感線側と大人側で役柄シャッフルしても違和感なく成立している世界にも感心したが、話自体は擬似感ある展開で毒っ気も中和されていたような印象。
    源ちゃんの歌声を聴けて、ついラッキーwって思ったり。ダンスの振り付けは新感線風だなーと見えたり。
    休憩25分含む、約3時間30分。

    ネタバレBOX

    世界を股にかける暗躍スパイ合戦、ではないが、この辺は真剣に頭に残してなくてもよかったw、実の姿を隠れ蓑にした2部構成、最終的にこれが締めにくるとはw。裏の主役は新感線のじゅんさんみたいな活躍ぶり。
    新感線舞台ではお馴染みのスクリーン映像の舞台背景。
    コネタで入る小津映画オマージュや東映任侠ヤクザ(このサダヲはこの前の岩松作品でも見たような気が)は両方の劇団のいいとこ取りで面白い見せ場だった。欲を言えば、役者宮藤さんをもっと見ていたかった。なんというか、全体的にいろんなところにお金かかってる感。

    人間のちっさな欲望が浮かび上がり、それを包み込むような「ラストフラワー」の歌詞に、普段から大きな声では力説しない松尾さん流の人間愛が見え隠れしていたように思えたが、過去の作品を容易に思い浮かべるような配役造形は控えてほしかった。
    でも最後のスカパラテーマソングのエンディングには一緒になって、つい歌っちゃったw。

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    2014/08/11 00:28

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