アメリカンバッファロー 公演情報 北口裕介プロデュース「アメリカンバッファロー」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    正義など無い
    あらすじは公開されていますので、感想のみ。

    最初から最後まで、とにかく三人の役者さんがしゃべるしゃべるしゃべる、
    意味のあるような無いようなおしゃべりを、
    とにかくしゃべる。
    BGMなどありません。
    休憩を挟みましたが、納得です。
    ものすごい台詞の量でした。
    海外の戯曲ということで、話の中身を真面目に解する芝居では無いと早々に見切りをつけて観劇しましたが、とにかく台詞の量のすごさが印象に残っています。

    それと、舞台上に再現された「雑貨屋のガラクタ」。
    洋物の小物がたくさんで、開演前にまじまじと観察してしまいました。
    後半にこのガラクタたちが大仰な音を立ててぐちゃぐちゃにされます。毎公演あれをちゃんと元の状態にもどしていらしたんでしょう。おつかれさまでした。

    大量の台詞の中身は残念ながらためになるものではなく、まじめに冷静に他人をおとしめるものであまり気持ちの良いものではありませんでしたが、演じる役者さんたちの力量には疑いようもなく、妙な満足感が残りました。
    後半は感情を爆発させるような場面もあり、感情の揺らぎ、冷静さと冷静さを欠いた状態、緊張と弛緩、いろんな状態を演じ分ける難しい芝居だったかと思います。最後の最後にかわいらしい印象を残した松木賢三さん、さすがでした。

    ネタバレBOX

    ひどい話です。
    雑貨屋を営む男が、なぜか高く売れた硬貨を、買い手から盗んで取り戻そうと画策する話。それがなぜ高く売れたのかはわからないままだけれど、一応コインの価値をならべた本は買ってみたりして。
    雑貨屋の男のところで使い走りをしている少年、その少年へ彼が言い聞かせる話は正論のようなそうでないような、愛がこもっているようないないような。結局のところ、この少年の心がいちばん、三人の中ではまともだという感じの終わりかたをするのです(おそらく)。
    雑貨屋にふらりとあらわれて、盗みの話に首をつっこむ男。雑貨屋の男の計画がいかに穴だらけかを語り、盗みの報酬を手中におさめようとする。
    盗みをやめさせようとする行動をするのは少年だけです。シカゴがどんな状況だったか、時代背景が当日案内に書かれています。他人より少しでも得をしなければ損、ああそんな台詞を東京で聞きました。シカゴの歴史に少し詳しくなった気がします笑。

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    2014/08/10 20:05

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