満足度★★★★
思いはひとつ!
文学座のシニア対象のプラチナクラスの卒業生の方々の今までの人生で培ったものが自然と出ていて、味わい深い芝居でした。
蔦の絡まる窓、アンティークな家具などひと時代前の懐かしい喫茶店の舞台セットは雰囲気宜しく、芝居への期待感膨らみます。
所々に慣用句を使用したり、珍しい苗字がでてきたり、カタカナ・横文字の弱さをみせる台詞で年配の方々の味のある自然な会話が心地よい。
尚、 劇中で”晩節を汚す(よごす)と言っていましたが、正しくは(けがす)といいますので注意して下さい)
寂れてしまった商店街が、隣町にショッピングモールができたという外的要因だけでなく、商店街の繁栄に自らが努力して来なかったことへの反省も伺える。その象徴が街灯の老朽化。
商店街復興への施策が具体的かつ現実的に表現されていて面白い!