す き  と お り 公演情報 miel(ミエル)「 す き と お り 」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    人生讃歌!(とあえて呼ばせていただきます)
    階段を下りて地下一階の会場に足を踏み入れた私を待っていたのは、AMではまず掛からなそうな洗練された音楽、そして、オシャレに装飾されたアクトスペース…。


    “来る場所まちがえたかも…”


    客入れ時はそんな居住まいの悪さを感じたものの、いざ幕が開いたら、始まったのはユーモラスなダンスと趣味のいい音楽に彩られた良質な短編集。
    作家陣に実力者を揃えているだけあってどの作品も人生の機微を感じさせて面白く、また、振付家/ダンサーでもある金崎さんが演出をしているだけあって、ダンスは幕間に演じられるのみならず、6つの短編のそこここに浸食、その踊りというのがどれも愛嬌に満ちていて、妙な動きを笑顔で繰り出す役者さんたちを見ているうち、なんだか幸せな心地に…。
    私は開演までの居たたまれなさをすっかり忘れ、心の底からこの公演を楽しんでいたのです。。。

    6つの短編の中には重めの話もありましたが、全体としては“人生讃歌”の趣を強く感じさせる公演で、見終わったあと元気がもらえる95分でした。

    照明含め“白”にこだわり抜いた美術も見逃せないポイント。

    「すきとおり」というタイトルにどれだけ見合った公演かは観てのお楽しみということで(笑)。

    ネタバレBOX

    役者7人が順繰りでセンターを取って“人生で一番好きだった通り”を語る「好き通り」と題された一編が一番好きでした。
    “好きな通り”にかこつけて“人生で一番幸せだった時代”を語る趣向も良かったし、踊り手となって語り手を盛り立てる役者さんたちの満面笑顔のパフォーマンスがハッピーオーラプンプンでとにかく素敵でした。

    ダンスでは主宰の金崎さんが芯を取るダンスが◎。
    直前の短編でお局OLを演じた金崎さんが、そのキャラを引きずったまま男優勢を手下のように従えて凛然と踊る姿にシビれました。。。

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    2014/08/04 23:57

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