満足度★★★
躁。しかし、色濃く闇。
会話劇にしては、異常なまでの躁状態で話は進んでいく。
一見、空っぽに見える明るさは、深い闇に裏打ちされたものに見える。
逆に言えば、闇を意識させすぎるきらいがあり、過剰な感もある。
おそらくそこは好き嫌いの問題。
ただ、闇っぽさはこの団体の根幹にある部分なんだろうと感じられる。
なるほど、「普通の不在、普遍の存在」という看板に偽りはない。
ところどころの言葉選びの気持ち悪さも徹底していて、◎。
それにしても、長尾長幸は印象が一定しない希有な存在だ。
今回は、マイケル・ジャクソンにも負けぬ博愛を感じた。
……いや、全然、皮肉とかじゃなくて。
いま注目の俳優の一人として記憶されたい。