七月の鎮魂歌(レクイエム) 公演情報 劇団アルターエゴ「七月の鎮魂歌(レクイエム)」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    甦る!
    今回のお芝居は、7月最後の日曜日に願うと逝ってしまった人に会える。
    という、なま温かいお話です。

    以下はネタバレBOXに。。

    ネタバレBOX

    幕開けの映像が美しいです。
    勿論、音楽はモーツアルトのレクイエム。

    シーンは喪服姿の三姉妹、梅・すみれ・カンナが遺産の相続の件で話し合っています。

    そこに、やたら可笑しな三兄弟が尋ねて来ました。
    コミカルな動きがすんごくオカシイ!(^0^)
    笑わずにはいられない。

    このコミカルなシーンが長く続いてくれればいいのに・・。と思ったほど。
    ツボりました。

    三兄弟は三姉妹の亡くなった父から負債のかたにこの古い自宅を担保に肩代わりしたとの事で、この三姉妹と同居する事になったのだが・・。

    長男の一郎はなにやら怪しい霊感の持ち主のようで、梅やすみれやカンナの行動や過去の出来事を読んでしまいます。


    一方、男に騙されたカンナは元カレの子供を身ごもってしまいますが、一郎はみんなでその子を育てようと提案します。
    「僕たちは親の愛情を知らずに育った。だから今度は生まれてくる子にそんな思いをさせないように、みんなで育てればいいんだ。そのこが大きくなったら運動会にはみんなで応援に行こう!」

    ここでヤラレマス。(泣き!)


    ところが・・・出産当日、赤ちゃんの容態が悪化してしまいます。
    もう、ダメかも知れないと思った矢先、一郎は「ちょっと出かけてくる。」と言い残して、三郎の運転する電車に、飛び込み自殺をします。
    その表情は、本当に幸せそうに三郎に手を振って亡くなったのでした。
    まるで道端のお地蔵さんのようになんとも幸せそうに。


    その直後、急に赤ちゃんの心臓が波打って動き出したのです。

    一郎は自分の身を投げ出してケンタ(赤ちゃん)に命を与えたのではないか。

    他の兄弟はそう考えました。



    後日、一郎が残した戸籍謄本を見て兄弟達の本当の真実が解明されます。

    二郎と三郎は結局本当の兄弟だったこと。
    その上、ここの姉妹とも兄弟だった事実が分かります。

    そうして、当の一郎は13年前に死亡していたこと。




    なぜ、三兄弟がこの古い家に三姉妹と同居したかったかが、最後の伏線できちんと繋がります。
    すっきり爽快感!(^0^)


    こうやって、一郎の魂のお陰で家族の血が繋がります。




    7月の最後の日曜日、逝ってしまった人に会いたいと願うと、その願いは叶います。

    アットホームなドラマでした。
    素敵な物語。




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    2008/08/08 19:13

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  • おーじ>
    流石に素晴らしいですね。
    観てないのに想像だけで、お盆の季節にはこんなお話が似合うと思うのね?
    確かにパンフには主宰のお言葉が書いてあって、
    「日本には《お盆》の習慣があって、逝ってしまった愛する人たちを迎え火で迎え・・・」と説明があります。
    この物語はそうゆう季節感を意識した作品でもあったようです。

    おーじ、貴方って毎回必ず、コメントしてくださるでしょう?
    本当に長い間、休みもせず・・。
    レビューのコメントって、それなりのパッションがないと出来ない事だし、また、的を得た想像力がないと書けないと思うのよ。
    そういう意味ではその感情と頭脳に感服します。
    そうして、ワタクシが意欲的にレビューを書けるのも、コメントを頂けるという楽しみがあるからなんです!(^0^)

    たぶん、お盆中はご実家に帰られるでしょうから、コメントはしばらくお預けですね。
    先に、感謝の言葉を伝えておきますね☆

    いつも有難う!(^^)

    2008/08/08 22:47

    なんか不思議な物語ですね・・。

    逝ってしまった人にまた会えるというのは、なかなかロマンチックな発想です。

    お盆前、夏場のこういう季節にも、よく合うお話なんでしょか・・。

    2008/08/08 21:40

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