満足度★★★★
ブルー&スカイ×商業演劇
ブルー&スカイ作品を観るのは昨年こまばアゴラ劇場で上演された『音楽家のベートーベン』以来。
『ベートーベン』より会場がずっと大きく、役者陣も豪華なこの作品は『ベートーベン』よりエンタメ色、商業演劇色が強く、それに伴い、エンタメ劇らしい力強くメリハリの利いた演技が幅を利かせていましたが、ブルー&スカイと大倉孝二の共作による脚本だけは大衆迎合的でなく不条理な笑いに徹していて、その点、とても好感が持てました。
とはいえ、じわじわ、ひたひたと徐々に迫ってくるようなブルー&スカイ流のユーモアには抑えた演技がやはり似つかわしい。
この思いは最後まで拭えませんでした。