永遠の一瞬 -Time Stands Still- 公演情報 新国立劇場「永遠の一瞬 -Time Stands Still-」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    それぞれの生き方
    登場人物が4人、場所も1つの部屋のみのストレートな会話劇で、様々な考えさせられるトピックが扱われていました。

    結婚しないまま長年同棲しているカメラマンの女とジャーナリストの男、編集者とその恋人の2組のカップルの正義や仕事、人生についての価値観の相違が浮かび上がり、最後まで共通の結論には辿り着かないものの、それぞれの考え方を尊重する結幕に希望が感じられました。
    斜めに振ったリアルな室内のセットの中、わずかな効果音と写真の映像だけしか用いず、演技に集中させる演出で、台詞の裏に込められた感情に引き込まれました。

    戦争ものにありがちなお涙頂戴に対しての自省を込めたやりとりが途中である通り、声高にメッセージを押し付けず、またシリアスな内容の中にも程良くユーモアが感じられる充実した内容の作品でしたが、オーソドックスにまとまり過ぎていて、この脚本・演出ならではと思える要素があまり感じられず、少々物足りなさを感じました。

    転換の際に上手奥に戦争の写真が映し出されていたのですが、写真の切り替わりにエフェクトを掛けていたのが芝居がかって見えて違和感を覚えました

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    2014/07/21 16:34

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