満足度★★★
赤ちゃん、エゴちゃん
前回も精子と卵子か?みたいなフライヤーを作っていたので気になっていたんだけど、
今回はまさに不妊治療の舞台だった。
女子の心の穴は子供で埋まるの…?埋まらないの…?
正直、グリッとひねった脚本ではない。でも面白いし目が離せないのは不妊治療自体がそういうものだから。
ただ頑張ってる、必死に生きてるだけなのに、傍目には滑稽だったり同情をかったり。
生物としてただ欲しかった機能なのに欠けてる悲しさ、可笑しさ。
じゃあ何のために私は生まれたんだろう?
生き甲斐が見つかる人も見つからない人もいる。
見つからない人でも残されている最後の砦(人生の保険みたいなやつ)、生殖機能…がない。もう笑うしかないよね。
だって人間だからさ、泣いて、笑うしか、残されてないんだよ。
でももし授かったら?
今度は笑えない現実がやってくる。
出生前診断で判る障害、親としての責任、痛み、重圧、忍耐、後悔…
生めても生めなくても、人はエゴまみれで、エゴに苦しめられて生きてるんだなぁと
じゃあエゴの塊が子供?天使のような顔で笑うのに?
そんなことを観劇中一人でぐるぐるぐるぐる考えてました。