プライム輪舞曲 公演情報 クリエイティヴ零-ZERO-「プライム輪舞曲」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    究極の選択
    このくらいのパラレルワールドが丁度いいと思いました。

    ネタバレBOX

    預かった金庫は単なる金庫ではなく、実は三種の神器の一つである剣を保管するためのものであり、タイムマシンでもあったということから起こる大騒動。

    同時期に一人の人間がダブって存在したことによってタイムパラドックスが生じ、この世界や神話などの虚の世界が崩壊するということで、タイムパラドックスを解消するために、①ホワイトな選択として、せっかく競馬で10億円儲けたことをフイにしてまでリセットするか、②ブラックな選択として、ダブって存在した林修司さん演じる不動産屋の社員をそもそも歴史上存在しなかったことにしてみんなで10億円を山分けするかの究極の選択を迫られ、登場人物と観客全員が意思表示をしてエンディングを決めました。

    林修司さんのファンが多いせいか、この回はホワイトな結末になりました。

    ルドビコ★のパラレルワールド物といえば、 『深沢ハイツ302~もう一つのニュートンの林檎~』が思い出されますが、深沢ハイツ302では金持ちになったかと思えばそんなこと無くなったり、もう作者の勝手でしょと言わんばかりに何でもありのパラレルワールドが延々と繰り返されました。その点本作品はスッキリしていました。

    ただ、善良なお客さんが多いことや林修司さんのファンが多いことで、ホワイトな結末ばかりが演じられるようなことになれば少し残念です。最初から10億円を山分けしてウハウハしつつ、何かの拍子にかすかな記憶が蘇り、リセットするというのもありかなと思いましたが、先ずは単純に多数決によって、ブラックな結末である一人約60百万円を手にして大騒ぎする正直バージョンを見てみたいと思いました。

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    2014/07/17 06:08

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