正統派、錆びず。キラリと光る明日を追い求め
「残りモノには福がある」という。
この格言が、クリスマス・プレゼントの交換会で、どれほどの少年少女を裏切ってきたか。
想像に容易い。
スミタ・ナオタカ氏は「正統派」だ。下手な踊りや笑い、事件に逃げず、ひたすら「ドラマ」を伝えている。
たしかに「叫び声」は小劇場のボリュームではない。「うるさい」と感じた観客も60㌫以上にのぼったはずだ。
しかし、スミタ・ナオタカ氏は、そうした台詞使いであっても、「激情」ではなく、むしろ「場を鎮めさせる」のだ。「ヒューマニズム」が彼の基盤にある。
「夢を追いかけているのか、
夢に逃げているのか」
この台詞が一番、素晴らしい。
普通なら国家試験を5浪した男を「現実から逃げている」と断罪する。スミタ・ナオタカ氏の記す「夢に逃げている」はニュアンにおいて近いが、夢に向かい努力する人間しか解らぬ文章だと思う。
浪人生活を続け、町工場就職を拒む葛西 正(スミタ ナオタカ)。彼女想いの男だ。雑貨店を飛び出すシーンは どうしても同情してしまう「寂しさ」がある。これはスミタのぽっちゃり体型ゆえかは不明だが、「背中で語る」ことを地でいく演技だ。
「現実」を直視していなければ、毎日憔悴することもない。
「パチンコ依存症」人間は「現実」を耐えられない弱さだろう。
2014/06/23 15:39
この度は、お忙しい中ご来場いただき誠にありがとうございます。
そして、こんなにも、身に余り過ぎる程の評価をいただき本当に胸が一杯です。
ありがとうございます。
更に、ご意見までいただけて本当に、本当に幸せです。
今後は、monzansi様にいただいたご意見を参考により良い作品を作って行きたいと思います。
最後になりましたが、この度はご来場いただきまして本当にありがとうございました。
PROJECT-残- スミタ ナオタカ