臭う女(黒)~におうひとノワール~ 公演情報 劇団野の上「臭う女(黒)~におうひとノワール~」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    ネタばれ
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    ネタバレBOX

    劇団野の上の【臭う女 黒】を観劇。

    青森の煙草畑で働くおばちゃん達は、将来の事、息子や孫の事、
    そして男の話などの下ネタで盛り上がりながら、あくせくと働いている。
    今作は女性のえげつない部分を描いている、いわゆるブス会の地方版的なのりの演劇なのだろうな?と軽い気持ちで観ていたのだが、それが大きな間違いと気付いた時には、とんでもない展開の序曲が始まっていたのである。
    その煙草畑に大学のフィールドワークを兼ねた学生が訪れるのだが、そこでは秘密裡に大麻を栽培していて、学生に見つかってしまうのである。必死におばちゃん達は口封じを試みるのだが上手くいかず、その場に現れた大麻の売人に殺されてします。そして売人とおばちゃん達も学生を殺した口論のもつれから、互いに殺し合いになり、ほぼ全員が死んでしまうという恐ろしい展開で終わってしまうのである。

    手作りの安っぽいセット、陰影のない明るい照明、全編青森の南部弁で、会話の半分以上は聞き取れず、そして現代口語演劇の王道を行くには最高の設定で見せておきながら、ある瞬間を境に一気に加速していく物語には、口が開いたまま閉じないという状態だ。
    それが決して加速する展開の面白さのみを追求しているではなく、やはり今の地方都市の抱えている諸問題などを背景に描き、前景では現実の残虐性が描いていく辺りの前と後ろのバランスが非常に良く出来ている。
    寺山修司が描いた青森とは全く違う一面の見えてくる現実感たっぷりの世界観である。

    お勧め。

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    2014/06/22 07:13

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