ベニクラゲマン〜実験都市マーベラスの逆襲〜 公演情報 X-QUEST「ベニクラゲマン〜実験都市マーベラスの逆襲〜」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    王子小劇場が熱狂トランス空間に!
    お芝居にも劇団にも色々な色/方向性がありますが、
    客観的に「脳」で楽しむ論理劇に対して、
    X-QUESTさんはまさに
    主観的に「魂」で「体感」する物理劇
    (対比になってる?感情劇、体感劇、かな?)。

    王子小劇場のあの近さだからこそ、
    ストーリーの大筋なんかよりもまず、
    目の前で起こっている事象
    (お芝居、ライブパフォーマンスその他)に

    ダイソンのごとくすごい吸引力で気持ちを引っ張られ、
    集中しどうしの2時間でした。

    笑いツボ、引き込む芝居ツボ、引き込むパフォーマンスツボ、
    なんのツボでもいいから一度ツボを突かれてしまったら、

    もうX-QUESTなしじゃ生きられない、
    そんな狂演ともいえる求心力もってますね、

    今回の
    「ベニクラゲマン~実験都市マーベラスの逆襲~」も。


    ネタバレは書けないけど、あまりに興奮したので
    観劇後の撮影タイム、スマホで2、300枚
    写真連写し続けてしまいました(´∀`*)


    PS.気持ちを引っ張ってくれる劇って、
      日常の嫌なことや深く考えなきゃならない事など
      すべて忘れさせてくれるから好きなんですよね、
      ほんと脳に溜まったいろいろなゴタゴタが
      全部まっさらにされる感じで。

    ネタバレBOX

    ベニクラゲマン~実験都市マーベラスの逆襲~は、
    前の舞台「ベニクラゲマン~
    なんとか母(せいこうぼと書いてなんて読むんだったかな?)の棺~」の
    一応続編なんですかね?

    その割に正義のヒーローベニクラゲマンがいきなり
    悪者扱いされてたり、もう色々でした。

    最初現れたベニクラゲマンが究極フォーム状態で
    清志さんが「スリムなドラえもん」のように見えてしまいました。

    まさか、究極フォームのまま2時間戦うかと思ったら、
    錦野旦(あきら)ばりのベニクラゲフォームに
    戻ったのでほっとしました( ´ー`)


    フライヤーにあった塩崎さん×無限大が、
    まさかロボ(=大量生産可能)を意味してたとは。


    はっきりいって客観的に大筋のストーリーを
    細かく追おうとしたら、舞台上の場面転換その他
    流れの関係もあり難しいと思います(きっとその観方では楽しめないかと)。


    自分はもう最初っから、舞台上で繰り広げられる
    芝居と殺陣とライブパフォーマンス(ダンスその他)に
    (自然と)気持ちを引っ張られて

    ※ 王子小劇場という小さい熱気空間と、
      四方を囲む舞台にうまく対応した観せ方とで、
      演者さんの発する熱が自然と自分にも伝わってきて

    もう「ドラマ」に釘付けでした。


    ぶっちゃけちゃうと短編集的な作りで進めて、
    最後の最後にうまくそれらの断片の理由をオチで締める、
    という感じでしたね。


    前作であったベニクラゲマン変身(休眠モード?)が
    なくなったのは残念ですが、その代わりに
    ・ ユグドラシルという存在
    が出てきたり、

    ・ ベニクラゲマンを倒す使命を与えられながら、
      お互いにお互いの必要性を認め、
      共に生きようと決めたピノキオとベニクラゲマンの関係

    ・ 実験都市マーベラスという存在に隠された事実と、
      そこに生きる人たちの想いのドラマ

    その他見どころいっぱいでした。


    どこだったか涙腺引っ張られるシーンあったんですが
    (多分マーベラスを出ようとしているドロシーのシーンだったかと)、
    今回涙話はちょっと少なめでしたね、
    笑いテイストを強調しつつ、実はシリアスなネタを扱ってる、
    そんな感じでしょうか。


    小ネタの1つ1つについても、よくよく考えると
    進化論やら人工進化、自然進化その他
    深ーく考えられそうなネタが沢山あるんでしょうね、
    (僕はあまり頭良くないので、そういうネタを
    深くは回収できないですが)

    トクさんの書く物語は

    人間自身の思考のように散漫でもあり、
    そして結論を導き出す集約力もあり、

    という人の思考に近い形で物語を描いている感じがして
    好きになってしまいましたね。

    ※ 初めてX-QUEST演劇を見た頃は、
      まだ僕の演劇に関わるツボが突かれていなかったのか、
      お芝居に引っ張られる感覚が分かりませんでしたが、
      ほんとX-QUEST観劇を続けていると、
      だんだんと「自分の感情を持ってかれる感覚」が
      楽しい快感になってしまいますね( ´ー`)

    次回は11月かー

    0

    2014/06/13 20:21

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大