同居人〜それでも朝はやってくる〜 公演情報 劇団裏長屋マンションズ「同居人〜それでも朝はやってくる〜」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    親の思いの深さ!
    通常このような話はハッピーエンドというのが相場だ。しかしながら、今回の話はそう単純にはいかない。脚本の奥深さを感じる。
    私の好きな舞台美術は申し分なく、大劇場のセットと言っても言い過ぎでないぐらい素晴らしい。俳優陣の個々のキャラも個性的で無駄がない(唯一必要ないと思われた人もギャグになっていた)

    ネタバレBOX

    例のごとく理由ありの人間たちが集まったシェアハウス。
    その中で長く年配でもある佐久間は、口うるさい為他の同居人に疎ましく思われている。同居人たちは、佐久間をからかうつもりででっちあげの1通の手紙を気づきやすい所に置く。その内容は20歳の娘が現れるがそれは佐久間の娘だということであった。そこに新しく入居してきた女子大生。佐久間は本当に自分の娘だと思いこむが、それが同居人たちの嘘だとしり傷つく。それを知った吃音癖のある管理人が、この問題についてみんなで話し合う場をもつが、同居人たちは形だけの謝罪で全く反省の色がない。皆が去ったあと、このいたずらに無関係な工藤という同居人、佐久間、管理人、女子大生が居残る。
    女子大生はこの3人に身の上話をする。するとこれがまぎれもなく佐久間の娘であった。まさに万にひとつの偶然いや奇跡!名乗ることを勧める工藤であったが、佐久間にはそれができない。
    そこに1本の電話が工藤にかかる。彼にも離婚した妻と息子がいた。その息子が危篤状態だという。すぐに会いに行くように勧めるが、黙って家出し、捨てたも同然の息子に会わせる顔がないと頑なに拒む.そして再び電話が・・・。息子の死を伝えるものだった。佐久間をいつも勇気づけていた工藤は自分の罪の深さに耐えきれず自室で自殺する。佐久間も女子大生とシェアハウスで同居人同志として暮らすも名乗り出ることは出来ず今も暮らしている。

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    2014/06/12 23:49

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  • ほんとうによく観ていただき、ご感想まことに有難うございます!
    裏長屋のinarishと申します。

    舞台美術や、登場人物など、作家の意図、演出の意図を
    じっくりくみ取っていただき、作り手冥利に尽きます。
    ぜひ、スタッフ・キャストへも申し伝えたいと思います。
    このたびは、ご観劇誠に有難うございました。

    2014/06/13 19:48

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